新作展「MY HOME TOWN」東京 hpgrp GALLERY TOKYO
Lee Izumida
hpgrp GALLERY TOKYO hpgrp GALLERY TOKYOより、リー・イズミダの新作展「MY HOME TOWN」の開催をご案内いたします。
北海道で育ったイズミダは幼少期より絵を描き始め、アメリカ留学を経て、現在は東京を拠点に活動しています。自身の作品を中心に、壁画やショップウィンドウ、広告、ファッションブランドとのコラボレーションなど、多岐にわたる表現領域で多くの共感を得ているアーティストです。
2020年、パンデミックにより世界は一変しました。
日常が音を立てるように変化し、ディスタンスという言葉と共に距離に対する感覚がほぼ永久的に変わりました。
手を繋いだり抱き合ったりすることにいつまで躊躇するのか。飛行機や電車に乗って長距離を移動することがいつまで制限されるのか。
本展では、一時停止された世界でイズミダが抱いた郷愁の念が色濃く投影された新作をご紹介します。
イズミダにとっての故郷、北海道の雄大な自然や家族、友人は、どんな時も安心して前に進むための精神的な支えとなってきました。
自らのアイデンティティーの大きな部分を占める故郷をテーマとしたイズミダの新作シリーズを、ぜひこの機会にご高覧ください。
Artist's comment:
故郷である北海道を離れ、東京にきて7年、慣れない大都会でがむしゃらに過ごしてきた。
もともと海外に留学していた事もあり、国内だから「いつでも帰れるでしょ!」と思っていたが
2020年、それは「いつでも」から「いつになるのだろう」に一変した。
昨年、どうにか帰郷が叶った。
久々に帰る北海道はやっぱりとても綺麗だった。久々にマスクを付けて会う家族。
とてもとても嬉しかった。
今は、緊急事態宣言でお店がどこも営業していない銀座の花壇脇に座りながらこれを書いている。
缶コーヒーを飲みながら。喫茶店に入るという当たり前のことができなくなるなんて想像すらしてなかった。
温かいコーヒーをマグカップで飲みながらパソコン広げたかったな。
あたり前なんてない。どんな時も、その時を大切に過ごす事を忘れずにいよう。
生まれ育った大好きな北海道の魅力を伝えたくて、今回は北海道での思い出を描く。
大切な思い出を形にするには未熟かもしれないが、今だから描ける絵があるかもしれない。
この絵が展示される頃には、大好きな家族を東京へ招待出来る事を願って。ー2021年3月 Lee Izumida
エイチピージーアールピーギャラリートウキョウ